現代の日本では、食が欧米化したこともあり、逆流性食道炎になる方が
多いようですね。
そこで、今回は、逆流性食道炎の治療について詳しく解説していますので、
ぜひ参考にしてみてください。
逆流性食道炎の治療には?
逆流性食道炎の治療法はいくつかあるのですが、最も効果的なのが食事療法です。
糖分や脂肪分、香辛料などの刺激物の多い食品やアルコールやカフェインを
含む飲み物などを控え、なるべく野菜を中心とした胃にやさしい食事を摂取する
ように心がけましょう。
動物性たんぱく質は、出来るだけ魚や鶏肉を摂るようにしてみてください。
このように食べ物を見直すだけで、早い人なら2〜3週間くらいで
逆流性食道炎の症状が軽減されるでしょう。
食事療法で効果があまり感じられないなんて場合には、
薬を服用することになりますね。
主な治療薬には・・・
・プロトンポンプ阻害薬のPPI
または、
・ヒスタミン受容体拮抗薬であるH2ブロッカー
などが挙げられます。
これらは胃酸の分泌を抑制することを目的としているので、
服用後は一時的に症状が改善されます。
また、漢方も利用されることが多いのですが、主なものでは・・・
・半夏厚朴湯
・六君子湯
・半夏瀉心湯
・甘草瀉心湯
・黄連湯
これらがあり、その症状に応じて服用するようにします。
さらに、食事療法や薬物療法、漢方でも効果が見られない場合は、
最後の手段として手術があります。
手術までに至るような重症の逆流性食道炎患者は、あまり多くはありません。
バレットがある場合や食道狭窄などを起こしている場合、
また、20〜30代で重症の逆流性食道炎を起こして、
長期の薬の服用が必要な患者には、それを避ける為に手術を行います。
この場合、手術は、胸、あるいは、腹に穴を開けて、腹腔鏡を挿入して行われます。
昔の開腹手術に比べると患者の負担が少なく、入院は1週間くらいです。
もちろん、治療法と並行して、生活習慣の改善をおこなうのも大切です。
禁酒や禁煙、そして、十分な睡眠やストレスの解消、背筋を伸ばした姿勢、
食後すぐ横にならないといったことにも注意してみてください。
特に仕事でどうしてもストレスが溜まる方は、ストレスを解消させる為にも
よく睡眠を取るようにしてください。